北海道で獲れるカニは、タラバガニ・ズワイガニ・花咲ガニなど大型のカニはもちろんですが、なんといっても北海道のカニとして有名なのは・・・そう、毛ガニです。
毛ガニを知らずして北海道のカニは語れません!
そしてカニの中で、北海道民が一般的によく食べるのも毛ガニです。(注:私調べ)
今回はカニの中でも毛ガニをピックアップしてまとめてみました。
- 毛ガニの味
- 毛ガニの外見
- 毛ガニの旬の時期
- 毛ガニの醍醐味であるカニ味噌の正体
以上の毛ガニの特徴について解説していこうと思います!
毛ガニってどんな味?
毛ガニの味を一言で表すならば、「甘い」が一番ピッタリだと思います。
毛ガニはズワイガニやタラバガニに比べると、身が小さくて食べ応えはないかもしれません。
しかし、毛ガニの醍醐味は「カニ味噌」にあります。
甲羅にたっぷりつまったカニ味噌は、他のカニでは味わえない濃厚でクリーミーな味わいです。
毛ガニファンの人は、足の身がうんぬんよりも、「カニ味噌にやられた~っ!!!」って人がほとんどだと思います。 もちろん私もその1人。
最高のカニ味噌を食べたいがために北海道の毛ガニを求める人がたくさんいます。
毛ガニの外見って?
美味しいカニ味噌が毛ガニの一番の特徴といっていいかもしれませんが、外見的にも毛ガニには大きな特徴が見られます。
毛におおわれた体
毛ガニの体の表面には、全体的に細くてふわふわした毛が生えています。
気を付けないと指に傷がつくこともありますので、お子様などには注意が必要です。(普通に触る分には怪我はないと思いますが)
全身に毛が生えたその体の様子から「毛ガニ」と呼ばれているんですね。
体の色
全体的に薄い茶色をしていますが、ゆでると赤みを帯びてきます。
サイズ
市場に出回る毛ガニは、甲羅の直径が8㎝以上あります。(8㎝以上ない場合にはまだ捕獲せずに、海に戻します)
一般的に通信販売で扱われるカニのサイズは甲羅の直径が約10㎝と言われています。
もっと大きいサイズの甲羅だと、カニ味噌がたっぷり入っているんじゃないかと思う人もいるかもしれませんが、あまり甲羅が大きいと逆に味噌が少なくてスカスカの場合もあります。
体重
体重は400~600gが一番美味しい毛ガニだと言われています。通信販売で取り扱いが多いのもこの重量の毛ガニです。
カニは1人前は約500gがちょうど良い量とされることが多いですので、毛ガニ1杯を1人で食べるには十分な量と言えるでしょう。(むしろカニ味噌を独り占めできちゃうし、1人1杯は贅沢すぎるぐらい!?)
毛ガニの旬の時期はいつ?
さて、毛ガニが食べられる時期ですが、毛ガニ好きにはありがたいことに「一年中」北海道の漁港で水揚げされています。
毛ガニの地域別漁獲シーズン
- 1月~7月 → 宗谷
- 3月~7月 → 江差
- 4月~6月 → オホーツク
- 4月~8月 → 網走
- 6月~8月 → 噴火湾
- 7月~10月 → 根室
- 11月~3月 → 釧路
季節によって、漁獲地は移動していくんですね。
いつも北海道のどこかで毛ガニは旬を迎えているんです!
毛ガニファンにはありがたいですね。
毛ガニの味噌って体のどの部分なの?
私が毛ガニ好きなもので、友人にも「食べてみて!」とすすめると
「カニの味噌って、体でいうとどの部分なの?」と聞かれることが時々あります。
「脳みそ?」なんて聞かれたことも。
「中腸線」や「肝膵臓」と呼ばれています。
カニは人間のように臓器が細かく分かれていないので、この中腸線で、栄養を貯めたり・吸収・分解など全て行っているんですって。
まぁ、大雑把にいうならば毛ガニのカニ味噌は、「レバー」「フォアグラ」の仲間と言ってもよいかもしれません。
まとめ
甘い身の味と、濃厚なカニ味噌が魅力の毛ガニです。
タラバガニやズワイガニに比べて体は小さいものの、人気の高さではどのカニにも負けていません。
これからも食べる人々を魅了し続けて言ってほしいと、道産子の私は思うのでした。
まだ毛ガニを食べたことがない方は、ぜひ試してみてくださいね。
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